炭水化物や脂質は敵?本当にダイエットに成功する食事法?

ダイエットというと、まず思いつく方法が食べる量を減らすこと・太りやすくなる食べ物を制限する、などの「食事を減らすこと」が多いですね。特に低炭水化物ダイエット、 脂質制限ダイエットが流行っていますが、軽い気持ちで栄養素を極端に制限するダイエットを行うことはお勧めできません。

炭水化物も脂質も、人間の身体になくてはならないものです。もちろん、食べ過ぎている分は減らした方が良いですが、自己流で制限するダイエットは痩せないばかりか、 健康を損なう恐れがありますので止めておきましょう。

低炭水化物ダイエットはなぜ人気があるのかというと、単純にすぐに体重が落ちるからです。これは、炭水化物の保水量がたんぱく質や脂質に比べて多いため起きる現象です。 要するに、減っているのは体脂肪ではなく、体内の水分になります。

体重が落ちるとモチベーションはさらに上がり、もっと炭水化物を減らせば痩せるのだと勘違いをしてどんどん摂取量を減らします。 しかし保水性を利用した体重減少は数日から2週間で落ちつきます。

そうなると、全く炭水化物を摂らない・調味料に使う少量の糖質さえも許せない、という極端な状態になってしまう人も多いのです。 それでも思うように体重が落ちず自棄になり、今度は炭水化物をドカ食いしてしまいリバウンドしてしまう、という仕組みです。

先述したように、炭水化物は人間にとって必須栄養素の一つなので不足すると余計に脳が欲します。食べたくてたまらなくなるのです。

また、炭水化物の不足状態が続くと、身体の防衛反応でたんぱく質を分解して炭水化物の役割をするので、筋肉が減り、ダイエット前よりもぷよぷよしてしまった、なんてこともあります。

脂質も同様で、不足すると肌荒れに始まり、生理が止まる・若くても更年期障害のような症状が出ることもあります。

どうして自分にダイエットが必要なのか、なぜ太ってしまったのか自己分析することで、食生活だけでなく現在の生活全体を見直すきっかけになります。 そもそもダイエットが必要ない方もいるでしょう。

食べ過ぎたことだけが太る原因ではなく、睡眠不足、野菜不足、運動不足など様々な要因が重なっていることも多いので、分析することで自分に必要なものが見えてくるかもしれません。 まずはそこを改善していきましょう。

ダイエットで最も良い食生活は、間食を減らし昔ながらの一汁三菜を心がけること。でも毎食きちんと揃えるのは現代人にはなかなか難しいのも事実です。 どれくらい食べればいいのかわからない時は、手で分量を量る方法が役に立ちます。

普通の活動量の人で、一食につき、主食(炭水化物)は握りこぶし1つ分、主菜(たんぱく質)は、手のひら1つ分が目安です。 そして、副菜(野菜)は両手のひら一杯分が一日分になります。生野菜はドレッシングに気を付けて、目安量以上いただいても構いません。

果物は一日握りこぶし1つ分。おおよその目安ですが、適正な食事量が量れますので、ダイエットや生活習慣病予防に最適です。 コンビニ食でも応用できます。また、間食=お菓子ではなく、栄養補給と考えましょう。

プロセスチーズや野菜スティック、豆乳などのタンパク質を補え、ビタミン補給できる食べ物が良いでしょう。 どうしてもお菓子が欲しいときはご褒美として、出来るだけ早い時間帯にいただきます。チーズケーキやシュークリームはたんぱく質多めでお勧めです。普段の飲み物は水、お茶が基本です。

こういった食生活を続けていくと、多少時間はかかりますが健康的に痩せて太りにくい身体になります。 継続することで自然と食事の適量を身に着けることが出来ます。ダイエットは痩せたら食事を戻すというような一過性のものではなく、一生続ける食生活として改善することが大切です。

ダイエット中に食べてはいけないものは存在しません。質と量とタイミングに注意すれば何を食べても飲んでも良いのです。 ダイエットの一番の大敵は、実はストレス。食べられない、食べてはいけない、痩せなければ・・というプレッシャーでうまくいかないことが多いのです。

本来は食べてはいけないものはないのですが、ダイエットを始めたばかりの頃、食生活に慣れるまではストレスがたまりやすいものです。 買い物やスポーツ、やったことのないことに挑戦したりと、何か夢中になれることを見つけて上手にストレスを解消して、健康的にダイエットしていきたいですね。